今日は、航空業界で使うフォネティックコードのまとめです。
フォネティックコードとは
航空業界では、様々なアルファベットを使います。
例えば、誘導路<Taxi Way>。
飛行機が着陸してから、スポットに入るまでの道を誘導路と言いますが、その道には、それぞれアルファベットで名前がつけられています。
そのため、Ground管制官は、パイロットに対して、
"All Nippon 223, taxi via N-Taxiway to spot 17"
といいます。この時に、「エヌ タクシーウェイ」と言ってしまうと「M」と聞き間違えてしまう可能性があります。そのため、全てのアルファベットに、別の読み方を定めたのが、フォネティックコードです。
フォネティックコード一覧
文字 | 読み方 | 発音 |
A | Alfa | アルファ |
B | Bravo | ブラボー |
C | Charlie | チャーリー |
D | Delta | デルタ |
E | Echo | エコー |
F | Foxtrot | フォックス トロット |
G |
Golf |
ゴルフ |
H | Hotel | ホテル |
I | India | インディア |
J | Juliett | ジュリエット |
K | Kilo | キロ |
L | Lima | リマ |
M | Mike | マイク |
N | November | ノーベンバー |
O | Oscar | オスカー |
P | Papa | パパ |
Q | Quebec | ケベック |
R | Romeo | ロメオ |
S | Sierra | シエラ |
T | Tango |
タンゴ |
U | Uniform | ユニフォーム |
V | Victor | ビクター |
W | Whiskey | ウィスキー |
X | X-ray | エックスレイ |
Y | Yankee | ヤンキー |
Z | Zulu | ズールー |
航空無線通信士試験
パイロットや管制官になるために、取得必須な「航空無線通信士」の資格取得試験では、「電気通信術」と呼ばれる、フォネティックコードの送話と受話の実技試験がある。
【送話】100文字のアルファベットが書いてある電話送信文をフォネティックコードで読み上げる試験。始める時に「始めます、本文」といい、5文字をひとまとまりにしながら読んでいきます。そして「終わり」と言い終了となる。
【受話】2分間で100文字が読み上げられるので、それを受話用紙に記入していく試験。
誤字や訂正、不明瞭などで減点され、それぞれ80点以上で合格となる。
⬇︎航空無線通信士試験に関してはこちら⬇︎
数字も違う!?
実は、航空業界では、数字は普段とは異なる発音をします。
なぜなら、日本人にとって、THの発音が厳しかったり、ドイツ語で「ナイン」 は「NO」を意味するからです。
よって「3」「5」「9」は発音が変更されています。
3 | TREE | トゥリー |
5 | FIFE | ファイフ |
9 | NIN-er | ナイナー |
まとめ
フォネティックコードは、航空無線を聞けるようになるためには必須の知識です。これは、もう丸覚えするしかないです。
おすすめの練習法は、街を歩いている時に目に入ったアルファベットを全てフォネティックコードで読んでいくこと。これ、めちゃくちゃ練習になります。僕は、街をランニングしながら、フォネティックコードをぶつぶつつぶやいてました笑
これが覚えられたら、いよいよ航空無線を聞く時です。
また今度、航空無線の聞き方について、お話したいと思います!
では!