2019年8月の航空無線通信士の試験を受けてきました!その受験日程、様子や対策方法、過去問などを一挙紹介!5分で合格のコツを伝授!パイロットになりたい人は必見。読むだけで合格に近づく極秘対策情報!
基礎編
航空無線通信士とは?
無線従事者の資格は23種類あり、そのうち航空に関する資格は「航空無線通信士」と「航空特殊無線技士」の2種類があります。前者が今回紹介する、パイロットや管制官などのための資格であり、後者は自家用航空機操縦士などに必要な資格です。そのため、前者の方が試験内容が多く難しくなっています。
受験資格に制限はないです。そのため、パイロットや管制官を夢見ている君!今君が中学生だろうと高校生だろうと、受験可能です。物理や英語のレベル的には、大学受験レベルなので、高校の終わりや大学のはじめにとるのがいいでしょう。ちなみに、パイロット志望の場合、航空大学校や自社養成課程の間に、各自自分の休みの間に取らなければいけない資格です。死にそうになって勉強をしているその時より、暇な今のうちに取っちゃいましょう!
試験内容は?
「無線工学」「法規」「英語」「電気通信術」の4科目です。それぞれ約7割が合格ラインとなっています。無線工学では、回路などの物理的な内容から、電波や送受信機の仕組み、航空業界で用いられてるレーダー等の基礎を問われます。法規では、電波法・航空法・電気通信事業法・無線運用規則・国際電気通信連合憲章などが範囲です。英語は、リスニングパートと、リーディング・ボキャブパートにわかれ、一般的な英語力と、航空関連の英語力を問われます。最後に、電気通信術では、フォネティックコードを使えるかどうかの試験。受話(書き取り)と送話(発音)の試験があります。
※フォネティックコードとは?
合格率は?
年間約2500ー3000人ほどが受験する中で、全体の合格率は40%ほどです。科目毎の合格は「無線工学」「法規」「英語」が45-60%、「電気通信術」が85%ほどです。
科目合格をした場合は、次回の試験時に 不合格科目のみを受けることが可能です。
過去問みて、そんなに合格率引くほど難しいか?というのが最初の印象ですが、英語のリスニングの足切り点数や、科目合格という制度によって、このような低い合格率が生まれていると考えられます。(足切り制度については後述。)
受験日程
試験は2月と8月の年2回のみとなっています。傾向としては、2月の最終週と、8月の第1週目となっています。
どっちも学期末試験の直後じゃん。。ちょい渋い……
ただ個人的な手応えとしては、一週間の勉強時間があれば、英語を除く3科目に関しては対策出来ます!
(英語は日頃の勉強次第なので……)
申し込みしたい!
公式HPから詳細を確認のうえ、申し込みをしてください。http://www.nichimu.or.jp
受付期間は、2ヶ月前の1日から20日となっています。つまり、8月受験は6月1ー20日、2月受験は12月1ー20日です。
オンライン申し込みも可能ですが、振込の時間などもあるので、早めに行って下さい⚠️
申し込みには、受験手数料の9062円がかかります。
対策編
まず準備するもの!
1.過去問を印刷!
過去問は公式のものを買っても良いですが、オンラインでまとめて公開して下さってるサイトがあるのでそちらをお勧めします。
ここからダウンロードして印刷しておこう!
2.参考書を1つ購入!
今回おすすめする参考書は、「やさしく学ぶ航空無線通信士試験(吉村和昭 著)」です!
実際に受験者の半分ほどの人がこれ、さらに参考書を使ってる人の中だと実に7割ほどがこの参考書を持っていました。
演習付のテキスト形式で非常に取っつきやすいです。
3.アプリをダウンロード!
最後に、電気通信術の対策用に「電気通信術練習」(デベロッパー名: TAKUYA HIGUCHI ) というアプリを入れよう!
無線工学
文系の人は取っつきにくいかと思いますが、結局はただの過去問ゲー!!過去問を何度も解いて、慣れれば完璧! 過去問を見れば分かるが、誤答のパターンまでいつも同じ。時々、初見の問題が一つあるくらいだが、他を取ればそれを落としても、合格点は余裕なはず。
法規
こちらも同様にただの過去問ゲー。ただし、範囲となる法律は膨大なため、初見問題も1つはある。ただし、参考書をよく読んで、過去問パターンの問題を9割ほど取れるようになっていれば、本番も満点ではなくても9割は取れます。法規に関しては、直近5年分すべて、つまり10回分全て解いてみることをおすすめします!範囲が多いと、過去問のバラエティも増えていきます。
英語
ここが一番落ちる人が多いのではないでしょうか。英語は英会話という名前のリスニングパートと、英語という名前の筆記(リーディング・ボキャブ)パートがあります。
ポイントは、リスニングパートが35点中15点以下の場合、足切りとなる事。その場合、英語全体の点数が合格点に達したとしても、英語は不合格となります。ただし、高校範囲の英語で十分聞き取れる文章、スピードです。落ち着いて考えれば大丈夫。ただし、少し特殊なのは、年によっては、航空知識が必要な場合もあります。航空関連の語句を50ワードくらいで良いので、増やしておくと 良いかもしれません。
そして、他にも難しいのは、A問題後半の航空法問題。英語で航空法が数行書かれ、その内容に関しての質問問題。答えはその数行の中にあるものの、単語のレベルがとても高く、理解して解くのは非常に難易度が高いです。これの対策としては、単語を増やすよりも文法をしっかり抑える事が優先!範囲の広い航空法にある単語を全部覚え込まなくても、文法や構文によって、答えを導き出す方が近道。事実、僕は文章の単語難しすぎて、なんも理解できなかったけど、文法だけで選択肢は全て導き出しました。
電気通信術
これは ある程度やれば受かるでしょう。オススメしたアプリで何回もスラスラ受話送話できるようになれば おっけぃ! ちなみに、受話は1.2倍速にして練習しました。
かかった合計金額
受験手数料 9062円
参考書 2800円
証明証の発行手数料 1750円
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計 13612円
なんか一見高い金額な気がするけど、対策用に使った金額は、2800円の本だけで、他の1万円ほどは、全員が払うものなのでしょうがない....
当日の流れ編
受験票に書いてあった内容は、
9:30-11:00 無線工学
11:10-12:40 法規
13:40- 英語
15:40- 電気通信術
でした。
受験票に4cm×2.5cmの自分の写真を貼って、いざ出発!注意事項に15分前には集合とあったので、最寄りには、30-40分前に着くようにしました。
この15分前集合、実は全科目に関してなんです!! 11:00に一つ目の試験が終わって、次が11:10にスタートするのに、15分前集合、つまり10:55には椅子に座っててほしいとこのと。
一見矛盾しているように見えますが、試験内容的には、30分で全部解き終わる内容なので、途中退室する前提です……。ちなみに、途中退室自体が45分経過後しかできないので、暇!
僕は、11:10から試験なので余裕をみて11:05に部屋へ向かうと、既にみんな座って問題回答用紙は配布済み。焦りました。終了時刻は気にせず、15分前集合しましょう笑
教室は、100人ほど入る大教室。机は広々としていました。ところどころ欠席者もしくは科目受験者がいたので、常に90人ほどでしょうか。世代は8割が20-30代という感じでした。航空大生とかいるのかなぁ。ここら辺の情報は、受験会場によると思います。
午前に行われる 無線工学、法規を終え、昼ごはん。
途中退室すると、45分余分な時間が出来るので、元の休憩時間と合わせて、11:55-13:25までの1時間半の休憩が出来ます。
僕は近くのベンチでピクニック笑
英語の試験は、最初にリスニング(約20分)をして、そのまま筆記試験を開始します。筆記試験中にリスニングパートの回答を修正する事も可能でした。(会場によって変わる場合もあります。)リスニングの終わったタイミングから1時間半が制限時間です。
僕の時は、13:44にリスニングが終わったので、15:14まで、13:29以降途中退室可能でした。
そして、最後は電気通信術。最初に大教室で全員で受話の試験をした後、受験番号順に隣の教室に呼び出され、送話を行なって終了でした。
ちなみに、どこの会場も、電気通信術だけ既に取得している人が多いため、既取得者と電気通信術受験の教室を分けているようですね。
僕は、15:40から受話を行い、そこから20分ほどで終了。そこから50分ほど座って待ち、16:50に呼び出され、終了したのは17:00ちょうどでした。これでも受験番号は真ん中くらいだったので、最後の人の場合、2時間くらい待つのでしょうか………。何か暇つぶし道具でも持って行って下さい。
送話が終わったら流れ解散です!もう疲労困憊。特に、英語の疲労がやばかったなぁ。
まとめ
とりあえず、最初にすることは申し込みです。勉強する時間が確保できるかわからないから、保留。じゃなくて、申し込んじゃったら、やるしかない原理で早いうちにとっちゃましょう!
これから、受ける皆さんの参考になったら幸いです! 夢を目指して頑張りましょう!!
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