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【高度ルール】航空路は一方通行⁉︎

飛行機の通る道 航空路があるのは知ってる人も多いでしょう。しかし、その航空路って一方通行じゃないと、ぶつかっちゃいますよね。それとも、左側通行ルールとかあるのでしょうか?

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車みたいに左側通行なんじゃないかなー?

 

目次 

 

航空路のしくみ

答えを言うと、車道みたいに「一方通行」です。しかし、左右に分かれるわけではないんです。飛行機には忘れてはいけない重要な特徴があります。それは、

上下左右前後6方向に動けること!

はい。つまり、飛行機の路は、車みたいに左右で分けるのではなく、上下で分けているのです!!!

 

 

では実際に具体的なルールを見ていきます。

VFR飛行

VFRとは有視界飛行のことです。つまりは、計器が使えない飛行機のこと。この場合は、飛行可能空域が29000ft以下に制限されています。

そして、一方通行に関する制限は、

西行き便:1000ftの偶数倍高度+500ft

東行き便:1000ftの奇数倍高度+500ft

 

西便とは、進行方向が磁方位180~359°。この時に、高度は10500ftとか12500ftなど。

東便とは、進行方向が磁方位0~179°。この時に、高度は11500ftとか13500ftなど。

 

この決められた高度しか飛んではいけないというルールになっています。

(このルールは3000ft以上で適用されます。そもそも、巡航という言葉はVFRの場合の場合3000ft以上の飛行のみを指すからです。)

 

磁方位って何だか覚えてますか?

忘れた方はコチラの記事を参考に!

 

IFR飛行

一方でこれは、計器を使える飛行機です。最近のボーイングとかエアバスとかは基本的に全てコチラになります。

そして飛行ルールとしては、

41000ft以下

西行き便:1000ftの偶数倍の高度

東行き便:1000ftの奇数倍の高度

41000ft以上

西行き便:45000ftに4000ftの倍数を加えた高度

東行き便:43000ftに4000ftの倍数を加えた高度

となっています。

つまり、

西便だと、36000ft..38000ft..40000ft..45000ft..49000ft..など

東便だと、37000ft..39000ft..41000ft..43000ft..47000ft..など

が飛行可能となっています。

 

まとめ

ここを見てくださってるほとんどの方が、コマーシャルエアライン(ANAとかJALとか)に興味があると思うので、その場合はIFRのルールだけで十分でしょう。

というわけでIFRルールをまとめてみました

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分かりやすくなりました?

このように、飛行機は高度で見ると交互に上下ですれ違うように、決められています。

 

東へ奇数
西へ偶数
41000ft以上はちょい違う

とでも暗号として覚えておきましょう!

※下に追加情報を入れました。 

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追加情報

試しに Flightradarで太平洋上空巡航中の飛行機から、無作為に西便東便一機ずつ取ってみました。

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↑東便代表! 35000ft 確かに奇数

↓西便代表! 32000ft 確かに偶数

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 やっぱり航空業界のルールって厳しいからこそ明確でわかりやすくて、学んでて楽しいですよね。

って僕は思いました。

 

こんなピッタリな数字で飛ぶなんて、無作為に選んでないでしょ

そんな君。自分でぜひ巡航してる飛行機をチェックしてみて!

 

※空港周辺などの飛行機は上昇中などの場合が多いので、太平洋を渡ってる飛行機など巡航中の飛行機をチェックしてみてください

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